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2021年(令和3年)6月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は20件で、前月比1件(4.8%)減、前年同月比では6件(23.1%)減と、昨年5月から14カ月連続の減少となった。
負債額は40億1000万円で前月比54億2700万円(57.5%)減、前年同月比では15億5000万円(27.9%)減少した。
負債額10億円超の大型倒産は㈱ガゼール(岐阜県羽島郡、紳士カジュアルウエア製造、負債額20億7000万円)1社。同5億円以上は発生せず、14件(70%)が負債額1億円以下の少額倒産だった。
当月は決済の端境期にあたり、直近5年間も10億円超の大型倒産が3件発生した2019年6月(負債額183億400万円)を除くと、発生件数、負債額とも低い水準で推移している。
㈱ガゼールはニット・カットソー、ボトムス、トップスほかメンズカジュアルウエアを幅広く扱い、関東地区の大手量販店主体に販売。ピーク時の1993/2期は年商90億4600万円を計上した。しかし、1997/2期は5億7700万円、翌1998/2期も1億3200万円の連続の赤字決算となるなど利益は起伏があり、財務は軟弱な内容で推移。直近2期は年商20億円台にまで落ち込み、余力の乏しい資金繰りを各種コロナ融資の運用で凌いでいた。こうした中、主力仕入先で当社株主でもある㈱コイケ(名古屋市中区)が、今年5月民事再生法の適用を申請したことで動向が注目されていたところ、自力再建を断念した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念される中、2020年度の国の税収は一部の大企業の好業績を背景に過去最高を更新する見通しとなった。また、内閣府が発表した6月の消費動向調査も、コロナワクチンの接種が進んでいることで、先行きの景気の期待感などから消費者態度指数は3カ月ぶりに改善した。
繊維業界ではゴルフ、アウトドア用品の活況により、関連するスポーツアパレル衣料の動きも堅調とされ、大手スポーツ用品小売チェーン店が全従業員に対し特別一時金を支給すると発表したことが話題になった。他にも、巣ごもり需要やコロナ対策関連グッズの好況が伝えられるが、恩恵があるのは一部の限られた企業のみで、多くの繊維業者は苦戦が続いている。
しばらくは決済の端境期が続くため、倒産が急増する要素は少ないが、店頭の商況が好転する材料は乏しく、集客に依存した小売業者を中心に厳しい業況が続くものと思われる。
業種別では、「小売商」6件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」「その他」各3件、「織物製造」2件、「紡績・撚糸製造」「染色整理・特殊加工」各1件。
原因別では、「業績ジリ貧」が18件で90%を占め、「業況急変」2件。
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