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2023 年(令和5 年)1 月の全国繊維業者の倒産(負債額1000 万円以上=整理・内整理含む)は25 件で、前月比3 件(10.7%)減少したが、前年同月比では3 件(13.6%)増加した。
負債額は58 億8400 万円で、前月比17 億6600 万円(42.9%)、前年同月比38億6000 万円(190.7%)増加した。引き続き低水準ではあるものの、2022 年8 月以降6 ヶ月連続で倒産件数・負債額ともに前年同月比は増加している。
負債額10 億円超の大型倒産は道玄坂管理㈱(旧商号:惠山㈱、東京都世田谷区、婦人服製造小売、負債額20 億円)、5 億円以上はホープインターナショナルワークス㈱(大阪市西区、衣料補修・検品、負債額9 億5000 万円)各1 件で、大半は少額倒産であったが、この2 社が負債額を底上げする形となった。
道玄坂管理㈱(旧商号:惠山㈱)は、ユニホーム専業からSPA に業態変更して業容を拡大し、ピーク時の2013/3 期には年商102 億3839 万円を計上していた。しかし、以降は減収基調に陥り、収益面もデリバティブ損やブランド廃止などに伴う特損計上から赤字期が散発。その後、主力ブランドを他社に譲渡するなど立て直しに努めたが、減収・赤字が続き2020/3 期で債務超過に転落。加えて取引先に対して支払延期要請を行ったこともあり、信用不安が広がっていたところ、コロナ禍で更に業況が悪化、自主再建を断念し特別清算を申し立てた。
ホープインターナショナルワークス㈱は紳士服のOEM メーカーとしてスタート後、2016 年に開始した衣料品リメイク事業がマスメディアに取り上げられたことで注目され、ピーク時の2019/5 期には年商29 億6841 万円を計上していた。しかし、利益面は既往より低調で、事業拡大に伴う借入増加、従業員による不正発覚、新型コロナウイルス感染拡大後の急激な業績悪化、更には粉飾決算説も聞かれ、信用不安が拡大。リスケ要請・コロナ融資の利用、投資会社からの出資を受けるほか、2022 年7 月OEM から撤退してリメイク事業に特化し大幅に規模縮小したが、事業継続が困難となり、破産手続に入った。
当月の為替は1 ドル133 ~ 128 円台と振り幅が大きかったが、日経平均は小幅な推移となり、国内経済は比較的静かなスタートとなった。小売業界の年始セールは、百貨店など一部でコロナ禍前の水準近くまで回復している。しかし、繊維業界全般ではインバウンドの復調、中旬以降寒波の到来で防寒着を中心に動きがあった程度であり、恩恵を受けている企業は限定的で企業間格差が広がっていると見られる。
政府はコロナ感染症の分類を今年5 月8 日に5 類に引き下げることを決定、今後さらに人流が増加することが予想され、観光・飲食業界などは回復基調に拍車がかかるものと予想される。しかし、雇用調整助成金特例措置が3 月末で終了し、ゼロゼロ融資の返済も5 月から本格的に始まる。資金繰りが改善されていない企業が多い中、繊維業界においては、今後冬物決済が本格化することもあって、倒産件数の増加は避けられない可能性もある。
業種別では「小売商」14 件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」6 件の両業種で20 件となり、全体の80.0%を占める。以下「染色整理・特殊加工」2 件、「呉服・和装製品製造卸」「ニット製品・洋品雑貨製造卸」「その他」各1 件。
原因別では、「業績ジリ貧」が23 件で92.0%を占め、以下「業況急変」2 件。
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