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2023年(令和5年)11月全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は32件で、前月比は1件(3.0%)減、前年同月比では2件(6.7%)の増加となった。
負債総額は59億1500万円で、前月比では26億7500万円(31.1%)減少、前年同月比は10億6700万円(22.0%)増加した。
負債額10億円以上の倒産はツーオー㈱(愛知県一宮市、服地製造、負債額16億円)、㈱ジャングルジャム(東京都目黒区、紳士カジュアルウエア卸ほか、負債額10億5400万円)の2社、5億円以上は㈱サクランボかわかみ(茨城県土浦市、ファンシーグッズ小売、負債額5億円)1件。
ツーオー㈱は、婦人服地製造で創業して工賃受注主体に転換。婦人・紳士服地を主体にユニホーム地を扱い、地元メーカーの受注基盤を構築して1970年代から1980年代は10億円超の年商を維持し、毎期1億円以上の税務申告利益を計上していた。2010年代以降は地元産地の生産量が大幅に減少して年商3億円にまで減少したため、2023年3月1日付で他社に事業を譲渡。その後は借入金の圧縮を進めていたが、債務返済の見通しが立たなくなった。
㈱ジャングルジャムは、サーフ系インポーツブランドのカジュアルウエアを中心に扱い、一部自社企画品も手掛け、スポーツ用品チェーンや大手セレクトショップなどに販路を形成する一方、直営店「ポートオブコール」の出店を進め、ピーク時の2019/2期には年商約14億円を計上していた。
しかし、以降は同業他社との競合などから売上は落ち込み、収益面は既往より低調で、海外子会社への資金負担もあり、余裕のない資金繰りを強いられていた。2020年以降はコロナ禍によって厳しい経営が続く中、金融機関にリスケを要請するなどして凌いできたが、10月には支払遅延が発生、遂に事業継続を断念した。
当月繊維業界で話題となったのは、ダイワボウホールディングス㈱が繊維持株・事業子会社である大和紡績㈱の持株85%をファンドに売却し、祖業の紡績・繊維事業から撤退することを発表した。グループの主要事業がITインフラ流通などに移行し、近年は繊維事業の管理体制の見直しや収益力の向上に取り組んでいたが収益貢献が低く、2023年5月発表の次期中期経営計画内で企業価値最大化に向けた戦略的選択肢としてグループからの独立化を検討中と明記し注目されていた。
業界構造が変化する中で、こうした再編の動きは今後も活発化する可能性もあり、注視していく必要がある。
10月は高い気温の日が続いたが、当月に入り気温が低下し、アパレル製品も秋冬物にようやく動きが見られ、流通全般においてはインバウンド需要も引き続き堅調に推移している。しかし、長引く消費不振の影響で地方小売店を中心に不況型倒産が目立ち、業種別でも高位を占め、今後もこの傾向は続くものと予想される。
業種別では「小売商」13件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」10件、「織物製造」3件、「染色整理・特殊加工」「その他」各2件、「洋品・メリヤス雑貨」「寝具・インテリア」各1件。
原因別では「業績ジリ貧」31件で97%を占め、「業況急変」1件。
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