25日神戸地裁に自己破産を申請、同日保全管理命令が下りた。
　申請代理人は小野法隆弁護士（神戸市中央区、弁護士法人東町法律事務所、℡078･392･3100）ほか。
　保全管理人には法人神戸シティ法律事務所（神戸市中央区、高島　浩弁護士ほか担当、℡078･393･1350）が選任されている。
　ミセスを対象とした婦人服メーカーとしてスタート。自社ブランド「ファーストチョイス」「アルティサンサンクス」などを展開、専門店中心に販路を築き、1996年には小売部門の子会社を合併し直営事業も加え、1998/7期には年商19億6800万円を計上していたが、その後市況低迷の影響で減収基調となり、2001/7期には13億3500万円まで低下、収益面も低調化していた。
　このため、カジュアルを主体とした新ブランド「ハヴァナイストリップ」を開始し、本格的にSPAに進出、全国の百貨店やSCに多店舗展開を図り（現況52店舗）、ピーク時の2008/7期には41億7600万円を計上していた。
　しかし、その後は消費低迷や同業者との競合もあって売上は下降線を辿り、2014/7期には4700万円の大幅赤字に陥った。近時も業況は回復せず、スクラップアンドビルドにより立て直しに努めていたが、2017/7～2019/7期も3期連続欠損となり、過去の店舗開設に伴う借入負担もあって厳しい経営を強いられていた。
　こうした中、コロナウイルス拡大の影響で店舗休業を強いられ、資金繰りも悪化し、遂に今回の事態となった模様。
　なお、一部事業はスポンサーに譲渡予定とのことである。
　負債は11億5000万円。