9月30日東京地裁に自己破産を申請、10月1日午前10時同地裁から破産手続開始の決定が下りた（事件番号令和元年〈フ〉第6944号）。
　破産管財人には濱田芳貴弁護士（東京都千代田区、ときわ法律事務所、℡03･3271･5140）が選任されている。
　高級婦人服を主体に扱うインポートセレクトショップの草分け的存在で、「サンモトヤマ」の店名で多店舗展開するほか、催事販売も定期的に開催、1997／7期には約30店舗を運営し、年商90億2754万円を計上していた。
　しかし、近年は消費不振の影響などから30億円前後の売上で一進一退となり、在庫負担も重く、銀行借入への依存も徐々に高まっていた。こうした中、外部スポンサーからの支援を得ての再建を模索し、今年3月に長野県の実業家と業務資本提携を締結したものの、5月末に同提携を解消する結果に終わっていた。その後も、複数のスポンサー候補と交渉を続けていたが、8月末には仕入先に対し支払遅延が発生するなどして信用不安も拡大、遂に今回の事態となった模様。
　負債は、債権者約700名に対し9億7150万円。