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FIBER 倒産統計繊維版

倒産統計繊維版詳細

2021年01月07日

2020年12月 倒産統計繊維版

 2020 年(令和 2 年)12 月の全国繊維業者の倒産(負債額 1000 万円以上=整理・内整理含む)は 17 件で、前月比で 12 件(41.4%)減、前年同月比では 14 件(45.2%)減と 8 ヶ月連続の減少となった。
 負債額は 12 億 4200 万円で、前月比 80 億 6700 万円(86.7%)減、前年同月比では 13 億 7000 万円(52.5%)減少した。
 件数が 10 件台となったのは 1973 年(昭和 48 年)の 5 月と 9 月、負債額が 10億円台となったのは 1963 年(昭和 38 年)以来で、現在の集計方法に統一されてからは件数、負債額とも過去最少となった。
 当月は負債額 10 億円超の大型倒産だけでなく、5 億円以上も 0 件で、1 億円以上も 5 件に止まり、小規模倒産のみとなった。1 年間を通じて 5 億円以上が発生しなかったのは当月のみであり、これを受けて年間倒産件数・負債額ともに前年を大きく下回ることとなった。
 当月もコロナウイルスの感染拡大が続き、飲食店への時短要請や実質的な外出自粛要請により、年末商戦は盛り上がらず、消費マインドは冷え込んだ状態で、国内経済の先行き不透明感が増すばかりとなった。
 ㈱ダイヤメット(新潟市東区、粉末冶金製品製造、民事再生法)が令和最大となる負債約 578 億円を抱えて破たんしたが、全業種の年間倒産件数・負債額もともに前年を下回る状況で、コロナ禍の実態経済と倒産動向が乖離していることが伺える。
 また、株式市場は世界的にワクチン接種が進んでいることなどをプラス材料として、バブル並みの高値を維持しているが、コロナ変異種の拡大も伝えられ、終息の目途が立たない中、過剰な投資に伴うリスクは高まっている。
 繊維業界においては気温の冷え込みにより、11 月以降冬物の動きは活発化して明るい兆しはある。しかし、外出自粛が続く中、引き続き店頭の苦戦は続いており、EC での拡販により ZOZOTOWN など一部の企業は活況だが、業界全体の底上げには至らない。
 近時は廃業を決断する企業も増加傾向にあり、 また、本業外でマスク・防護服などの特需により、業績を下支えしていた企業もあるが、特需が一巡した後の事業展開に課題を残している。
 コロナ特別融資や持続化給付金の利用により、目先の資金繰りが改善されている企業も多いが、年明け以降は秋冬物の仕入決済の時期となる。売上不足や受注環境の悪化が続く中、新たな資金調達手段がなく、事業継続を断念せざるを得ない先が増加することも懸念される。
 業種別では、「小売商」8 件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4 件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」3 件、「呉服・和装製品」「その他」各 1 件。
 原因別では、「業績ジリ貧」が 15 件で 88.2%を占め、「資金力薄弱」2 件。



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