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2022年(令和4年)11月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は30件で、前月比11件(57.9%)、前年同月比では15件(100.0%)それぞれ増加した。単月で30件を超えたのは2020年4月の34件以来だった。
負債額は48億4800万円で前月比21億100万円(76.5%)、前年同月比では24億5000万円(102.2%)増加した。
負債額10億円超の大型倒産は0件だったが、同5億円以上は㈱アベ・サプライ(東京都稲城市、リネンサプライ、負債額8億円)、㈲シアーズ(東京都台東区、かばん・袋物製造、負債額5億8600万円)、㈱張文(岐阜県多治見市、クリーニングほか、負債額5億5000万円)、㈲ときわ屋呉服店(神奈川県横須賀市、衣料総合小売、負債額5億4400万円)の4件が発生し、少額倒産が大半ながら負債額を引き上げた。
㈲シアーズは、海外ライセンスブランドのカジュアルバッグを中心に扱い、2018/9期には年商12億8400万円を計上していた。しかし、コロナとライセンス元とのトラブル発生による信用不安が重なり、2020/9期には4億6475万円にまで売上は落ち込み、損害賠償金の支払などで多額の赤字を計上し債務超過に転落。その後支払遅延が聞かれるなど資金繰りがひっ迫し破たんした。
大型倒産ではないが、小清水被服工業㈲(愛媛県西予市、丸編ニットウエア縫製)は、外国人技能実習生への残業代未払いなどにより労働基準局の調査を受けたことが判明し、事業継続が困難となって破産手続に入った。
近時は繊維業界にとどまらず、外国人技能実習生との賃金・待遇トラブルが表面化して倒産に至るケースが見られ、またコロナ禍での入国規制、昨今の円安による実習生不足が生産力の低下を招き、業績回復への足枷にもなっている。
コロナ感染者数は再び増加しているが、年末に向けての社会活動が活発になり、全国旅行支援開始による国内旅行客、円安を受けて海外旅行客も増加し、人流はコロナ禍前の水準まで回復、消費動向も上向きつつある。当月はブラックフライデー商戦もあり、家電製品など一部商品は好調であったものの、繊維業界では全国的な高温で重衣料の動きが鈍い状況である。
10月円相場が一時1ドル150円台に上昇したが、当月は138円まで円高が進み、輸入環境は多少改善の兆しが見えたものの、まだ先行きは不透明でコスト高は払拭されていない。また、営業活動の活発化が経費増に繋がり収益を圧迫している企業もあり、倒産動向には予断を許されないものと見られる。
業種別では、「その他」10件、「小売商」8件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」7件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」4件、「染色整理・特殊加工」1件。
原因別では、「業績ジリ貧」が22件で73%を占め、「業況急変」7件、「資金力薄弱」1件。
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