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FIBER 倒産統計繊維版

倒産統計繊維版詳細

2022年04月05日

2022年3月 倒産統計繊維版

 2022年(令和4年)3月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は20件で、前月比2件(9.1%)減、前年同月比では6件(23.1%)減少した。
 負債額は53億6400万円で前月比27億2300万円(103.1%)増、前年同月比では8億3600万円(18.5%)増加した。
 負債額10億円超の大型倒産は㈱アイ・エム・ユー(東京都中央区、婦人服製造、負債額18億円)1社、同5億円以上は㈱エルケーエル(大阪市天王寺区、ボタン製造ほか、負債額8億4000万円、旧商号㈱ルックウェル)、㈱アイ・エム・ユーの子会社㈱ハローハロー(所在地・業種同、負債額5億円)の2社のみで、その他は負債額3億円以下の少額倒産だが、昨年7月以来の大型倒産発生で、負債額が底上げされた。
 ㈱アイ・エム・ユーは中国生産のオリジナル製品を主体とした50代以上のミセス向け婦人服全般を扱い、大手TV通販を主力に専門店に販売。2015年7月にはM&Aで㈱ハローハローを子会社化して業容を拡大し、ピーク時の2017/8期には売上高25億3362万円を計上していた。
しかし、拡大路線が資金繰りを圧迫するようになり、2017年7月には取引銀行が債権譲渡登記を、2018年8月には主力販売先が当社と㈱ハローハローに動産譲渡登記したことで信用不安が表面化。2018/8期は在庫処分などにより約13億円もの赤字決算となり、以降は関係先が動向を注視する中、近時はコロナ禍でさらに業況が悪化して、事業継続が困難となった。
 ㈱エルケーエルは老舗ボタンメーカーで、国内グループ会社のほか一時期はフィリピンなどの海外子会社で生産。自社ブランド「ルックウェル」を展開して全国の衣料付属品卸に販路を形成し、ピーク時の1991/12期には年商約58億円を計上、利益も手堅く確保していた。
 しかし、アパレルの海外生産へのシフトが進んで売上は下降線を辿り、扱品にベルトやバックル、アクセサリーを加えるなどして立て直しに努めたものの、減収に歯止めがかからず、赤字決算を散発。2020年10月頃には一部の事業を他社に譲渡して実質事業を休止していたところ、債務整理のため特別清算を申請した。
 繊維業界では各種のコロナ融資や助成金の恩恵により倒産の発生は抑えられ、破たん原因を見ても長期にわたる業績ジリ貧が主体であり、必ずしもコロナ感染拡大が主因ではない。 
 しかしながら、外国人実習生の入国規制が続き人材を確保できず、事業継続を断念した縫製業者などもあり、コロナ禍による環境の変化に対応出来ず倒産に至ったケースもある。すでにコロナ融資の返済が始まっている中小企業も出始めており、売上の回復が遅れている業者を中心に資金繰り窮する企業が多発することも考えられる。
 業種別では、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」8件、「小売商」5件、「織物製造」3件、「染色整理・特殊加工」2件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」「その他」各1件、
 原因別では、「業績ジリ貧」が17件で85%を占め、「業況急変」3件。



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