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負債30億円以上の大型倒産は3件。前年同月比では4件、前月比で5件とそれぞれ減少した。上場企業の倒産については2020年9月以降も発生は認められない。
当月の大型倒産で注目されたのはアンドモワ㈱。2006(平成18)年4月設立で、完全個室居酒屋「柚柚~yuyu」や「酒と和みと肉と野菜」、「うまかばい」のほか、バーやちゃんこ、ファミリーレストランなど多様な業態を手がけ、最盛期には全国に約320店舗を展開。その後、2015年10月に投資ファンドが当社株式を取得。翌2016年8月に飲食店経営の子会社9社を吸収して現体制となり、以後、積極的な新規出店やM&Aにより業績を拡大させ、ピーク時の2019/8期は年商約180億円を計上していた。しかし、不採算店舗の撤退による損失などで欠損が続いていたところ、新型コロナウイルス感染拡大により営業自粛を強いられ、大半の店舗は休業。その後も度重なる「緊急事態宣言」の発令などで事業環境の悪化が続くなか、入店していたビルオーナーなどから複数の賃料請求訴訟を受けたほか、SNS上で賃金未払い問題が話題となり、資金繰り難が表面化していた。10月に緊急事態宣言は解除され、感染者数も劇的に減少していたものの、営業再開のメドが立たず、今回の措置となった。
全国の企業倒産は525件で、前年同月の624件を下回った(15.8%減)。10月の倒産としては平成バブル景気の1989年以来、32年ぶりの500件台となった。またコロナ関連倒産は159件と9月の155件を上回り、月間最多を更新した。全体に占める構成比も9月以降は30%台に上昇している。
今年1~10月までの累計では1346件。感染拡大に伴う度重なる緊急事態宣言などによる外出自粛や時短営業、酒類提供の停止要請などの影響で飲食業が全体の20%を占めた。次いで契約延期や工期が延びた影響で建設業、そのほか食品関連、アパレル関連と続いている。
負債額は984億円で前年同月の783億円を25%、前月の908億円も8%とそれぞれ上回った。ただ、10月としては3年連続で1,000億円を下回り、この50年間では6番目の低い水準となった。当月は30億円以上が3件、20億円台が3件、10億円台が7件となった。1億円未満の倒産が約73%を占めており、引き続き小規模・零細企業主体に変わりはない。
うち、関西地区の倒産件数は117件で前年同月の172件から大幅減少。前月比でも140件から減少。5ヵ月連続前年同月比で減少し、過去30年間では最も少ない水準となった。負債額では9月の㈱セントラルシティ228億円、アンフィニ㈱87億円、カンポリサイクルプラザ㈱79億円などの大型倒産もあったが、10月は目立った倒産がなく、前年同月比、同月比とも約69%と大きく減少している。
飲食店向けの時短協力金や業種を問わない雇用調整助成金、ゼロゼロ融資など各種支援策の効果が継続したことで、倒産は広く抑制されている。緊急事態宣言が解除され消費回復が見込まれる中で、2021年の関西地区の倒産件数は1990年以来、バブル崩壊後はじめて2,000件を割込むのは確実なようだ。
経済活動も本格的に動き出し、先行きに明るさも見え出しているが、円安に加え、原油価格の高騰、原材料・資材価格の上昇など懸念材料も浮上しており、業績回復の遅れで借入金返済に苦慮する企業の増加は避けられず、年末に向けて倒産件数は増えてくる可能性も指摘される。
大型倒産(負債30億円以上)
アンドモワ㈱(東京、飲食業、負債100億円、破産申請へ)
㈱三栄ビル(石川、不動産業、負債35億円、破産手続開始)
㈱日本クラント(栃木、ブラスチック部品製造、負債31億円、民事再生法申請)
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